Russian Tank "BT-5" (Italeri-Zvezda 1/35)

快速戦車(BT-5)

BT−5 (イタレリ・ズベズタ 1/35)
エッチングパーツ アベール
リベット ウェーブ・プロホビー


旧ソビエト連邦の快速戦車・BT−5です。

アメリカのクリスティー技師が作った快速戦車は
本国では評価されませんでした。
気分を害したクリスティーさんは
試作車2両にライセンス生産権を付けて
ソ連に売っぱらちゃいました。

そして誕生したのがBTシリーズです。
不整地では履帯走行、道路では履帯を外して車輪走行という
変わった戦車です。

大戦間の戦車とは思えないスッキリした足回りが素敵です。
そして前面の傾斜装甲。
他の部分を見ると被弾のことは考えていないようですが・・・。
もしかして空気抵抗を・・・?

快速戦車の名に違わず、車輪走行で111km/hも出たそうです!
このテクノロジーがT−34へとつながって行ったことを思うと
アメリカは損をしたような・・・。


イタレリブランドで売られているズベズタ製品らしいです。
東欧キットのレベルから見るとハイレベルですが、
日本の最近のキットと比べるのは、かなりつらいです・・・。

特に履帯が要注意です。
非可動連結タイプですが
履板が大きく、しかも、パターンの違う2枚の履板が交互に並ぶので
微調整に「1枚ぬいちゃおう!」と言うことが出来ません。
履帯の垂れで微調整になりますが・・・。
履板の噛み合わせが悪いので、適当につないでいくと
左右で長さが違ってしまいます。(経験者は語る・・・)
面倒でも噛み合わせが良くなるようにヤスりましょう。

今回は、アベールのエッチングでディテールアップしました。
他社からもエッチングは出ていますが、
アベールの方が、てんこ盛りで良いです。
間違えて可動履帯改造用ヒンジセットを買わないように・・・。(ソレ、オレ・・・)

省略されたリベットや工作中に削ってしまったリベットは、
ウェーブのプラ製やプロホビーのメタル製、真鍮線で作りました。

砲塔上面や後面もリベットが省略されています。
大きいのはプラ製やメタル製を使い
小さいモノはピンバイスで穴を開け、真鍮線を差し込みました。
真鍮線は頭を丸めるのが難しいので
ネジ表現向きかもしれません。

それから砲塔側面の装甲板の継ぎ目に
エバグリーンのプラ素材を使いました。

塗装はいつものようにグンゼのMr.カラー
サフのあと「青」を下地に吹きました。
基本色はT-35と同じで「ロシアングリーン(2)」にしました。
マフラーはグンゼの水性「ラスト(さび色)」です。
フェンダーの履帯留めバンドなどは
エナメルのクリアー系の赤、黄などの重ね塗りです。

ウォッシングは、「デュオ」の茶系の色を「オドレスペトロール」で溶きました。
ドライブラシは「アクリルガッシュ」の黄緑です。
最後に「ピグメント」でホコリっぽくして終了です。

2001年5月


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