German tank "Jagdpanzer 38(t) Hetzer" (Dragon 1/35)

勢子(ヘッツアー)



ドイツ軽駆逐戦車「ヘッツアー」(勢子)です。

チェコの38(t)戦車のシャーシを使って作られました。
38(t)戦車は占領後もドイツの命令で生産が続きました。
それだけ優秀だったってことでしょう。
まぁ、ドイツの軽戦車は1号・2号ですから・・・。

38(t)もマーダー3や偵察戦車などいろいろ改造されましたが
大戦末期に75mm砲を積んだ駆逐戦車「ヘッツアー」に生まれ変わりました。
1944年7月からの生産ですから、大戦末期の車両です。
なんと、戦後もチェコ軍戦車として生産が続いたそうです。

兵器の発達の著しい戦時において、珍しい例ではないでしょうか。
(4号も改良に改良を加え、長寿ですが・・・。)
ドイツ・チェコのお家の事情があるにしても、38(t)は良い戦車だったんでしょうね。

ヘッツアー(前期型) ドラゴン 1/35
キット付属のエッチングパーツ エンジングリル・排気管カバー等
エッチングパーツ エデュアルド(ヘッツアー中期型(?)から流用)
レジンパーツ クリッパーモデル・防楯・主砲マウント(?)(前期型)
履帯 モデルカステン(前期型)
起動輪 モデルカステン(スプロケット&アイドラーセット)

キットの出来は良いです。
エッチング入りですし、履帯も1枚ずつの組立式です。
ストレート組で十分見応えがあると思います。
(防楯とマウント(?)の形状とドライバーの覗き窓が気に入らないですが・・・。)

履帯はカステンの可動にしました。
モールドも良いですし、垂れ具合なども自然な感じが出ます。
何と言っても、可動の方が巻き付け作業が楽ちんです。

エッチングはティーガー1でエンジングリル、MBで装甲板を使いましたが、
これは使ったうちには入らないですね。
250/9では少々使ったって感じでしょうか。
本格的(?)に使うのはこれが初めてです。

前期型のエッチングが入手できずイタレリ用の物を使いました。
グリル・排気管カバー・機銃の盾以外は、特に問題はなさそうです。(?)
ハッチも違うかも知れません。(よくわからないので・・・いい加減です・・・)
スカート(シュルツェン)がちょっと長いようで取り付け金具の位置がずれました。

防楯はクリッパーモデルから良い形の物が出てます。
無ければキットの物で我慢しますが、良いのを見ちゃうとね〜。欲しくなっちゃいます。

ドライバーの覗き窓は気に入らないので,紙とパテで作ってやりました。
どうせだったらペリスコープもファインモールドの透明パーツにすればよかったなと反省してます。

それから、車体右側に付いている2つの出っ張(予備アンテナどめ)は
実車の写真で見るとパイプ状なので真鍮パイプで作りました。
ちょっと太かったです・・・。


カニメガネはハセガワのキューベルワーゲン(アフリカ仕様)から持ってきました。
予備履帯はカステンの履帯の余りです。(数ピッタリ!全部使い切り)

履帯の塗装はジャーマングレイを基本にし、
パステルの粉をまぶし、凸部をきれいにして銀をドライブラシです。
予備履帯はグンゼの水性ウェザリングカラーの錆色とパステルの粉でサビサビにしました。

車体の塗装は下地にジャーマングレーを吹き
ダークイエロー・ダークグリーン・レッドブラウンの三色迷彩です。
木漏れ日の小さな斑点は筆がきです。
ビニールでステンシルを作ったんですが
装備品が邪魔で上手く吹けないのと、めんどっちいのでやめました。

エナメルの黒でウォッシング、
明るめのグリーン、ベージュっぽい色でドライブラシ、
パステルの粉でホコリ表現、
パステルの粉をエナメルで溶いてさび表現しました。
ちょっとやりすぎ・・・?汚いです・・・。

1998年12月 制作



このページの画像、文章などの無断転載、配布は禁止させていただきます。



最初のページへ