German tank "MAUS" Dragon 1/35

巨大なネズミ

マウス (ドラゴン 1/35)
エッチングパーツ (エデュアルド)
ボッシュライト (モデルカステン)
アンテナ基部 (タミヤ 4号車外装備品セットから)


大きさ比べ


ドイツの試作超重戦車「マウス」です。

動くトーチカという開発コンセプトで作られた
重武装、重装甲の戦車です。

しかし最大速度20km/h・・・。
橋も渡れないので防水装備・・・。

試作車2両が作られました。
ディーゼルエンジンで発電し、(1号車はガソリン)
電動モーターで駆動するという
ポルシェ博士独特の方式です。
P虎と同じ方式で、ノウハウの蓄積があったためか
結構上手くいっていたらしいです。

しかし、なにせ188tという超重両級ですので
無用の長物ということで結局ボツったらしいです。

1,2号車とも自軍の手で爆破され
ソ連軍に捕獲されました。
比較的ダメージの少なかった1号車の車体に
2号車の砲塔を載せたモノがクビンカに現存します。
(1号車は箱形のダミー砲塔)

捕獲された場所は
1号車は試験場内、2号車は試験場から14kmの地点だそうです。
もしかしたら実戦に参加したのでは?と言われています。
終戦時、未組立の先行量産型の車体、砲塔が8両分あったそうです。

この辺から妄想が・・・。



良いキットです。
残念ながら1ランナー分ですが、ヒケが結構ありました。

溶接跡表現など、とても良いですが、
前面、後面の下の方など省略されてしまってます。
上の写真では見にくいですが
溶剤系接着剤(タミヤの緑蓋)で柔らかくして、
デザインナイフ彫刻刀などでモールドを追加してあります。

インストの転輪取り付けの図が間違っているようです。
右側は組み立て図、左側は塗装図を参考に組んだ方が良いようです。

履帯は非可動連結タイプで、彫りが深くバッチリです!
それに比べ、ボッシュライトはちょっと・・・。
カステンのメタルパーツに代えてやりました。

アンテナ基部のパーツも入ってません???
実車では着けてなかったのかな?
図面などには描かれてるんですけど・・・。

それから、エンジングリルの跳弾板の支えに肉抜きの丸穴を開けてやりました。
写真には写ってませんが前部の内側フェンダー(?)の丸穴も追加です。

あと照準器の装甲カバーをなくしてしまいました・・・。
エポパテで作りました。
本物みたいに穴を掘ってプラロッドでペリスコープっぽいのをデッチアップしました。
車長(?)のペリスコにもカバーを付け
左側のペリスコははずして溶接っぽくふさいだ跡を付け
ちょっと前に穴を開け小さい円蓋を付けました。(小型ペリスコ用)
この辺はソ連に捕獲された直前を想定してあります。
キットはもっと前の段階を再現しているようです。」

砲の脇のMG銃口も真鍮パイプを差し込みました。
砲塔左右の銃眼跡も装甲板を溶接したようにふさぎました。

車体後部のキャタピラ脇の板状の出っ張りは
(内側の穴のあいたヤツ)
キットでは何故か省略されています。
こんな大きいところなのに・・・?
マキシムさんの「クビンカフォトアルバムVol1」に
1/35の図面があるので写して型紙を作り、
プラ板を重ねてパーツを作りました。


エデュアルドのマウス用エッチングパーツは4枚組ですが
半分以上が運転席まわりのインテリアパーツです。
内部は作るつもりはないので
無線機やメーターなどジャンク品で何かに使おうと思います。

はしごパーツもありますが・・・
1号車だと必需品でしょうか?(イメージ的に)

使ったのはエンジングリルなどの網パーツ。
裏から貼り付けですので、汎用パーツでも良かったかも・・・。
それと、砲の下のパーツと追加燃料タンクの留め具パーツ。
コレはエッチングの方が感じが出ます。
あと、リアの車間距離確認灯と砲塔上部のSマイン発射口。
コレはキットパーツでも良いかも・・・。

砲塔後部の銃眼(?)の鎖はジャンクパーツです。(アベール)

全体的にのっぺりした車両ですのでエッチングは使わず、
汎用パーツや自作パーツでディテールアップした方が良かったみたいです。


塗装は、いつものようにグンゼのMr.カラーで基本塗装。
ウォッシングはアクアオイルカラー「デュオ」
ドライブラシは「アクリルガッシュ」
最後に「ピグメント」(粉絵の具)を軽くブラシしました。

試作車なのでマーキングはしませんでした。

2001年2月


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